決算資料を読むという習慣
この間、20代マーケビザのイベントに行ってきました!
このイベントは、菅原 健一さん(株式会社Moonshot CEO)が主催する20代マーケター向けイベントです。
今回なぜこのイベントに行ったかと言うと、ゲストがシバタナオキさんだったからです。
シバタナオキさんは、『MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣』という書籍で有名で、noteに書いている『決算が読めるようになるノート』では週2くらいで記事をあげている方です。
元・楽天株式会社執行役員(2009年まで。当時最年少)で、現在はSearchMan共同創業者。 2009年、東京大学工学系研究科博士課程修了(工学博士、技術経営学専攻)。元・東京大学工学系研究科助教。2009年よりスタンフォード大学客員研究員。2011年、シリコンバレーにてSearchManを創業。
という華麗なる経歴の方です。
今回は、決算資料から様々な企業のビジネスモデルが把握できるようになり、自社や競合企業の収益構造や強み・弱みを把握することで、より適切な施策や戦略を立てやすくなるということを実際に体験すべく行ってきました。
それから、数日に1回(毎日できていない自分が歯がゆい。。。)自分の興味のある決算資料を選んで実際に読んで見るということをはじめました。
イベントではシバタナオキさんが生ライブでリクエストのあった決算資料を読み解くというコーナーもあり、こうやってやっているんだととても勉強になりました。
分野・業界ごとの法則を掴み、それを頭に入れた上で決算資料を数字中心に見ていくこと。これを続ければかなり力がつくなと思いはじめました。
決算資料を読み解く一例
売上の成長率からランク分け
まず大事なのは、売上の成長率です。
伸びているかどうかは最低限の条件ですが、その伸びが速いか遅いかも大事です。
大まかな分け方ですが、
【Sクラス企業】YoYで+50%成長
- ラクスル
- マネーフォワード
- 株式会社 ニューズピックス など
- Amazon
- 楽天
- LINE など
- Gunosy など
- ヤフージャパン など
こういった昨年同月比での比較で判断するのが第1段階です。
因数分解し Unit Economics に分解
決算を読む = 因数分解(Unit Economicsに分解)の法則です。
Unit Economicsというのは、1顧客あたりの売上、滞在時間のことで決算資料には直接書いていないことも多い指標ですが、読む必要がある超重要指標です。
要するに企業毎の1ユーザーあたりの売上です。
ここがどうなっているかは決算資料に載っている数字から求めることが可能で、決算資料に書いていない場合は、因数分解してARPU(ユーザーあたりの売上)を計算するようにします。
まさにこのユニットエコノミクスは各企業のオリジナリティそのものなのです。
ビジネスの型を覚える
ビジネスモデルによって覚えるべき数字も基準も当然異なってきます。そこでビジネスモデルの型を覚えて使えるようにします。 例で出てきたのはサブスクリプションモデル、フィンテック、広告、ECでしたがそれぞれ見るべきポイントが異なっていました。
例えば、楽天やyahoo!、メルカリ、AmazonのようなECであれば、
EC : ネット売上 = 取扱高 × テイクレート(粗利)
となり、売上をあげるには取扱高を増やすか、粗利を上げるかのどちらかということになります。
ECのテイクレートは10%くらいがせいぜいで中国のECであるAlibabaは現在4%。ということは、Alibabaがテイクレートを上げようと思えばそれだけで売上がドンと上がることになります。
他にも広告モデルであれば、
売上=ユーザー数×ユーザーあたりの売上(ARPU)
となり、ユーザー数を上げるかARPUを上げるかしか無い事がわかります。
これが分かれば広告モデルの企業はこの2つに注意して見ていけばいいだけです。
株式会社は、株主が皆で負担したお金で事業を行っている会社ですので株主もこういうところを見て判断を行います。自分の会社で決算資料等がある場合はやってみると面白いことがわかるかもしれません。
まずは、本
今の内容は、冒頭で紹介した『MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣』
という本に書いてあるのでまだ読んだことのない人は一読の価値アリです。
自分のスタイルでの決算資料を読む
僕がどうやって決算資料をシバタナオキさんスタイルで見ているかというと、決算資料のPDFをiPadのNoteshelf 2というアプリにコピーしてApple Pencilで書き込みを入れて読んでいます。
読むスピードはまだわからないワードを調べながらのところもあり2〜30分かかることもあるのですが、コツコツやっていこうとしております。
習慣というのは本当に大切ですね。
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